2026/06/19 17:05


夏が近づくと、毎年同じことを考えてしまう。。。
「今年はどのシャツで暑さを乗り切ろうか」と。
個人的にはシャツ×タンクトップ×ショーツがTシャツよりも涼しく感じる。。

今回紹介したいのは、Caleの「Water Twist Linen Glen Check Shirt」。
当店でも数年に渡って提案しているウォーターツイストリネンのシャツ。
一見するとオーソドックスなグレンチェックシャツですが、その柄にも素材にも背景が存在する。

グレンチェックは、19世紀のスコットランド、グレンアーカート渓谷で生まれたとされる伝統的な格子柄であり、もともとは地主が狩猟用のツイード地として職人に発注したのが始まりと言われていて、土地の名前がそのまま柄の名前になっっている。

伝統的にはウールのスーツ地として発展してきたグレンチェックだが、それを夏向けのリネンシャツに落とし込んでいるのが、このCaleのアイテムの面白いところ。。
重厚な英国調の柄を、軽やかな素材で着崩す。クラシックとリラックスの間を取るような一着になっています。

強撚という、リネンにとっての挑戦

リネン(麻)という素材は、もともと吸湿性や速乾性に優れ、夏向きの生地として古来より愛されてきた。
強く撚りをかける「強撚」という技術は、リネンにとって非常に相性が悪いとされています。繊維が硬く、撚りにムラが出やすいためである。

このシャツに使われている「ウオーターツイストリネン」は、その難題に対して面白いアプローチを取っている。糸を水の中で撚ることで、繊維をコンパクトかつドライな状態に保ちながら撚りをかけているのです。水を介すことで繊維同士の摩擦や負荷が和らぎ、リネン特有の硬さを残しつつも、きれいに撚りが入る。結果として生地の表面には、細かな凹凸と自然なシワ感が生まれている。

このシボのような質感が、生地と肌の接触面積を減らし、べたつきを抑えてくれる。見た目の表情としても、ただのフラットなリネンとは違う立体感を生んでいます。

素材とCaleの縫製技術が起こす「化学反応」

ただ、この生地の良さは、素材単体だけで完結しているわけではないと思っています。むしろ面白いのは、ここにCale特有の高い縫製技術が掛け合わさることで生まれる相乗効果である。

強撚によって生まれた凹凸のある生地は、本来縫いにくく、シルエットも出しにくい難しい素材。
それを違和感なく一枚のシャツとして成立させているのは、パターンと縫製の精度があってこそ。生地の持つ自然なドライ感やシワ感を殺さずに、かつ着用時の快適さやシルエットの美しさを両立させる。この「素材の個性を活かしながら、着心地としてまとめ上げる」工程にこそ、ブランドとしての技術力が表れています。

結果として、素材の機能性とブランドの縫製技術、それぞれが単独で持つ良さ以上のものが、一枚のシャツの中で生まれている。

Cale “ Water Twist Linen Glen Check Shirt ( White × Blue )” 

ボタンダウンでありながら開襟、Cale定番のスキッパーシルエット

そしてこの素材が落とし込まれているシルエットも、Caleらしさが詰まっている。一見ボタンダウンシャツのようでありながら、第一ボタンがなく開襟になっている、いわゆるスキッパーのようなデザイン。

ボタンダウンの持つきちんと感は残しながら、襟元を開くことで抜け感とリラックスした雰囲気を両立させている。

ウオーターツイストリネンの清涼感あるドライなタッチと、この開襟スキッパーのリラックスしたシルエットが組み合わさることで、Caleらしい一着に仕上がっています。

170cm 58kg SIZE 4 着用

着始めたときの印象

最初に袖を通すと、まず軽さに驚く。
リネン100%ながら、強撚によってドライでさらりとした肌触り。ぺたっと体に張り付く感じがなく、汗ばむ季節でも風が抜けるような着心地。

ホワイト×ブルーの配色によって、伝統的なグレンチェックの重厚さが軽減され、ジャケット代わりにシャツ一枚で羽織っても様になる軽やかさがあります。

着こむ程に、、、

  • シワの入り方が「自分仕様」になっていく
    最初は均一だった凹凸も、着用と洗濯を繰り返すうちに、体のラインや動きの癖に合わせたシワの入り方に変化していく。これは欠点ではなく、リネンならではの「育ち方」である。むしろこの工程を経て、生地が体に馴染む。

  • 風合いがどんどん柔らかくなる
    新品のときはドライでパリッとした張りがあるが、洗濯を重ねるごとに繊維がほぐれ、しなやかさが増していく。強撚によって生まれたハリ感が、徐々に「こなれた」風合いへと変化していくのも、このシャツの魅力である。


最後までお読みいただきありがとうございました☆
是非とも店頭で試着頂ければ☆

H.inch 三上

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