2026/10/02 20:22


こんにちは!
弘前市 H.inchの三上です。


今回は、コーデュロイ紹介シリーズ、第三弾。
同じ5ポケットのストレートパンツでもawasaとはまったく違う顔のコーデュロイをご紹介します。


Cale から
"Stone-washed corduroy 5P Pants ( Charcoal )"


前回のawasaは、8ウェル。
太い畝がごろっと立った、肉感のある野暮ったさが魅力だった。


今回のCaleは、14ウェル。
畝は細く、表情はぐっと端正になる。それでいて、コーデュロイらしいカリカリとした乾いた質感はそのまま。


この端正さを支えているのが、トップ糸である。

トップ糸の「トップ」は、ワタを丁寧に梳いて、長い繊維だけを揃えたリボン状の束のこと。短い繊維やゴミを取り除き、向きをまっすぐ整えてから糸にするから、毛羽が少なく、太さも均一になる。細い畝が並ぶ14ウェルで畝がきれいに揃うのは、この糸のおかげだ。


もうひとつの特徴が染め方。

この束の状態で染めることで、色の違う繊維を混ぜてから糸にできる。だから一本の糸の中に濃淡が混ざり、生地には霜降りのようなやわらかな杢の表情が出る。


ベタっと均一なCharcoalではなく、濃いグレーの中に、ほんのり明るい色がちらちらと混ざっている。これが奥行きのある色味の正体だ。


カリカリと乾いた質感なのに、どこか上品。

                                                                     トップ糸特有の霜降り

さらにストーンウォッシュが施されている。
新品の硬さが抜けて、穿き込んだような色落ちが、最初から服に馴染んでいる。
霜降りの糸と色落ちの相性もよくて、使い込んだような自然な表情になっている。


コーディロイ × トップ糸 × ストーンウォッシュ

という奥行きにさらに奥行きを重ねていくという、、、、何とも偏執的な、、、、そして贅沢な生地である。


フロントには、主張の少ない小ぶりなボタンフライ。
そして、丁寧に打ち込まれたリベット。
こういうさりげないところに、Caleらしい都会的な雰囲気が出ている。


同じ5ポケットのコーデュロイでも、並べるとこんなに違う。

awasa
は8ウェルを高密度に打ち込んだ、厚みとコシのある肉感の生地。ニドムバイオ加工で、滑らかさと柔らかさを足している。

Caleは14ウェルの細畝に、霜降りになるトップ糸を使った端正な生地。ストーンウォッシュで、色落ちとこなれ感を出している。


同じ「やわらかくする加工」でも、awasaは"肉感をほぐす"、Caleは"こなれた表情をつくる"。向いている方向がまるで違う。


Caleを穿いて、まず感じてほしいのがシルエット。

股上とワタリには、ゆとりがある。
ぴたっと張りつく感じではなく、腰まわりから太ももにかけて、ほどよく余白がある。座ったり、しゃがんだりしても突っ張らない。ラクに穿ける。

でも、だらしなくは見えない。
それは、裾にかけてストンと落ちているから。


ワタリから裾に向かって、極端に絞るわけでも、広げるわけでもない。まっすぐ、重力に従って落ちていく。数字で見ても、ワタリ29cmに対して、裾幅は22.5cm。ほどよい差で、すっきり流れる。この直線の気持ちよさが、Caleのシルエットの核だ。


立体感のある"落ち"


コーデュロイは、生地に厚みとコシがある。
だから、ただ細い・太いではなく、生地そのものが立体的に落ちる。


脚の動きに合わせて、生地がゆったり揺れる。
歩くたびに、裾がすっと前に出る。
トップ糸のきれいな畝が、そのラインに沿ってまっすぐ流れる。


14ウェルの細畝は、この落ち感との相性がいい。畝が縦にきれいに揃っているから、脚のラインがすっきり見える。太畝のように主張しすぎず、静かに縦のラインを作ってくれる。

                                                               モデル : 172cm 62kg ( SIZE 3 着用 )

 


最後までお読みいただき、ありがとうございます!


一切の野暮ったさを感じさせないコーディロイを是非お試しください☆


H.inch 三上



H.inch
(アッシュインチ)
〒036-8004 青森県弘前市大字大町2-1-4
TEL
/FAX:0172-35-5277
OPEN 11:30
〜 CLOSE 20:00
店休日:不定休